アマゾンプライムでフランス映画☆アニエス・ヴァルダ特集!!

秋の夜長にフランス映画☆

激しいシーンやバッドエンドは疲れちゃう、そんな弱ったメンタルにもやさしい映画3本をご紹介します!

アニエス・ヴァルダってだれ?って話

フランス映画と言えば、これ!みたいな映画がドッカンドッカン出まくった時代(だいたい1950年代末から60年代半ばまで)と、その時代に制作された若い作家の作品がヌーヴェル・ヴァーグって呼ばれてます。

その時代って、映画界は今よりもずっと男性優位(マッチョ)。そんな中、唯一の女性監督がアニエス・ヴァルダです。

アニエス・ヴァルダ、昨年3月に90歳でお亡くなりになってます。

私は彼女のことを『シェルブールの雨傘』のジャック・デュミ監督の妻としか認識していなくて、なので、彼女の作品には何ら期待していませんでした。

フランス語の勉強として見てみようかな、アマゾンプライムでタダだし。

そんな軽い気持ちで鑑賞してみたら、この作品でガツンとやられました。

『顔たち、ところどころ』原題:Visages Villages 2017年

映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJR。
年の差54歳の二人が、フランスの田舎街を旅しながら人々とふれあいを育む、でこぼこで優しい友情。(映画公式HPより引用)

なんなんだろう、この空気感。

現実をしっかり見据えたドキュメンタリーでありつつ、ファンタジーのようなワクワク感があり、映像の美しさは上辺だけのオシャレじゃなくって、ストーリーはゆるーくふわふわに見せかけて、巧みに物語る…。

誰かと一緒でも一人でも、楽しい時に見ても、つらい時に見ても良い映画。

ストーリーは話しちゃうと面白くないから、ぜひ見て確認してください☆

顔たち、ところどころ(字幕版)

  • 発売日: 2019/07/05
  • メディア: Prime Video

5時から7時までのクレオ  Cléo de 5 à 7 1962年

若くて美しくて歌手として成功しているクレオ、しかし…。

 「わたし、癌かもしれない…きっと死ぬんだわ」

 占いに行ったら不吉な予言ばかり。

冒頭からめそめそ泣いたり、季節外れの帽子を衝動買いしたかと思ったらラブコメ映画に大笑いしたり、なんだこの頭(おつむ)の弱そうな女。

どうせ、ガンなんて勘違いでした~あはは、ってハッピーエンドなんでしょ。

と思いつつ見てたらラスト3分で裏切られます、良い意味で。

1人の女性の人生の大切な瞬間に立ち会ったような、深い余韻がいつまでも続きます。

あと、地味な映画に見えて、実はミシェル・ルグラン(代表作『シェルブールの雨傘』)が作曲家役で出演してピアノ弾いてたり、劇中作でゴダールがアンナ・カリーナと共演、しかもそのトレードマークのサングラスを外して素顔を披露していたり、そういう意味で異様な豪華さに驚く作品です。

5時から7時までのクレオ

  • メディア: Prime Video

ジャック・ドゥミの少年期 原題:JACQUOT DE NANTES 1991年

映画が大好きなジャック少年(あだ名はJacquot)は、やがて映画監督を目指すようになる。

私たちはすでにこの少年が後のジャック・ドゥミ監督だと知っていて、主人公が途中で死んだり夢をあきらめたりってバッドエンドはあり得ないわけで、そういう意味では安心して見られます。

しかし同時に、この映画がジャック・ドゥミ監督亡き後に妻のアニエス・ヴァルダが撮った作品と分かっているゆえに、どんな幸せな情景やコミカルなシーンでも、全体的に切ない。

画面からあふれてくる情感。
アニエス・ヴァルダの眼差しと、ジャック・ドゥミの眼差し。

ああ、アニエスさんは、ジャック・ドゥミのことがほんとに好きなんだなぁ…。

さて、この映画、ジャック・ドゥミ作品の挿入や、リアルに描かれた第2次大戦下のフランスの庶民の暮らしなど、見どころは多いのですが、私が心惹かれたのは何といっても舞台である街、ナント。

2013~2016年の約3年間暮らした我が思い出の街。カテドラル、お城、この通り、あの映画館。街並みが映るたびに懐かしくて、たぶん私はこの映画を客観的に評価できません。ナント、早くまた行きたいです。

ジャック・ドゥミの少年期

  • メディア: Prime Video

ああ、ふらんすへ行きたしと思へどもふらんすはあまりに遠し。せめてフランス映画を見てきままなる旅にいでてみん。

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